TOPBack > Place > Next

文字の形状を変えてみよう

HTMLには、文字にさまざまな視覚効果を与えるための要素が用意されています。また、文字(文章)の物理的、または、論理的な意味を与えるためのそれぞれ要素もあり、その意味を把握して使用することが大切です。

どのような形になるかは、タグ練習ブラウザを使って実験してください。

物理的形状指定

 太くする、斜体にする、その他

見た目だけで変化させるタグ。(強制的に変形します。)
I.=斜体・イタイック、B.=太字・ボールド、TT.=等幅・タイプライター文字、S.=抹消・ストライク、 U.=下線・アンダー、SUP.=上付き文字、SUB.=下付文字、

◆ 一回り文字を、大きくしたり小さくりする要素

BIG要素とSMALL要素で、それぞれ文字を既存文字から一段階だけ文字の大きさを変更します。この要素もスタイルシートにした方が良いと考えます。
例:BIG=<big>大きく</big>したり、SMALL=<small>小さく</small>したりします。
表示結果:BIG=大きくしたり、SMALL=小さくしたりします。

スタイルシートにする場合。
例:
LARGER=<span style="font-size:larger">大きく</span>したり
SMALLER=<span style="font-size:smaller">小さく</span>したりします。
表示結果:
LARGER=大きくしたり
SMALLER=小さくしたりします。

非推奨要素の変更

非推奨の「S / U / STRIKE の要素」を、スタイルシートに変える説明です。

文章の物理的、または、論理的な意味のとらえ方は「お任せ」ですが、やはり文字を斜体や太字にするのであればスタイルシートを使い、強調はEMを、より強調はSTRONGを使うようにしましょう。
スタイルシートの指定法方はスタイルシートで文字を装飾するをご覧下さい。


論理的指定

文章が持つ意味に応じて使用するタグ。(webブラウザのお任せ文字)

EM|強調です。
斜体になってます?
STRONG|より強調です。
太字になってます?
CITE|引用句です。
吾が輩は、猫である
Q|引用文
引用文
CODE|コンピュータプログラムのコード
if (wwwNameAc6=="Microsoft Internet Explorer") 等々。
KBD|キーボードの入力部分(ユーザーが入力する部分)
ここで Ctrl+D を入力してください。
VAR|状況によって値が変化するプログラムの変数
<DIV style="text-align:プログラムの変数">〜〜〜</DIV>

◆ 略語の明示

専門用語とか固有名詞で使う省略文字をマークアップするタグ(ABBR要素、ACRONYM要素)があります。


例えば:
<abbr title="パーソナルコンピュータ">パソコン</abbr>
<abbr title="Information Technology(情報技術)">IT</abbr>

頭文字を使った綴り読み
<acronym title="Disk Operating System.">DOS</acronym>
<acronym title="Small Office./Home Office.">SOHO</acronym>
という感じです。

表示例:IEの方は「OS」に、NNの方は両方に、カーソルを合わせて見てください。ポップアップウィンドウが出現します。どちらを使用するか迷った場合ABBRを使用する方が良いでしょう。


◆ 「物理的」と「論理的」

太字にする<B>、斜体にする<I>などの要素は、その文字の見え方を直接指定するもので、「物理的指定」と呼ばれます。これは視覚的なWebブラウザで見たときの効果だけを指定するもので、その要素が文章内でどんな意味を持っているかは明確にされていませんし、非視覚的によるブラウザ「視覚障害者向けの音声ブラウザ」に対してどう処理すべきかは未だ規定していません。

また、HTMLにはEM(強調)、STRONG(より強い強調)、ABBR(略語)、CODE(コンピュータのコード)のように、文章内での意味を規定するための要素もあります。これらは各Webブラウザでどのように処理するかは別々で(太字か、斜体か、など)HTMLでは規定されていませんが、将来的に規定され非視覚的によるブラウザの有効手段になると考えます。

しかし、文章中での意味を明確にすることで、どのようなブラウザでも意味に合わせた適当な処理が将来的に期待できると言えます。例えば、一般的なWebブラウザではB要素もSTRONG要素も同じ太字で表現されますが、その意味は違うと云う事です。

HTMLは本来、文書の構造や意味を記述するもので、より本来の趣旨に沿ったHTML文書作りを目指すなら、<B>や<I>は使わずに、スタイルシートや論理的指定の要素を使ったほうが良い事になります。

HTMLの仕様にある論理的指定の要素は学術分野利用を主想定したもので、趣味的なホームページを作るためにHTMLタグだけで製作するのは適切とは思いませんし、現在私達が普通に使っている<B>や<I>要素に対しても、いずれ非推奨になりスタイルシートの指定になるのではないかと考えます。

 意味付け要素

論理的指定の一部ですが、一覧表にしてみましょう。

フレーズ要素 解説
<EM>文字(テキスト)</EM> 強調する。(文字は斜体になります。)
<STRONG>文字(テキスト)</STRONG> <EM>よりさらに強調する。(文字は太字になります。)
<SUB>文字(テキスト)</SUB> 下付文字。「H2O」
<SUP>文字(テキスト)</SUP> 上付き文字。「m3
<Q>文字(テキスト)</Q> 文章内に含まれる、短い引用文。
<CITE>文字(テキスト)</CITE> 参考文献の引用を明示。(文字は斜体になります。)
<DFN>文字(テキスト)</DFN> 専門的な用語を明示。(文字は斜体になります。)
<ABBR>文字(テキスト)</ABBR> 略語を明示。<ABBR>にTITLE=""の属性をつけ解説つきにします。
<ACRONYM>文字(テキスト)</ACRONYM> 頭文字のみを使用した綴り読み略語を明示。
<ACRONYM>にTITLE=""の属性をつけ解説つきにします。判断できない場合はABBR要素が良いでしょう。
<INS>文字(テキスト)</INS> もともとの文章に追加した文章を囲みます。
(文字の下に下線が付きます。)
<DEL>文字(テキスト)</DEL> もともとの文章に削除する文章を囲みます。
(文字に打ち消し線が付きます。)
<CODE>文字(テキスト)</CODE> コンピュ−タのプログラムコードを明示。
<SAMP>文字(テキスト)</SAMP> プログラム等の出力結果の明示。
<VAR>文字(テキスト)</VAR> 変数、引数の明示。
<KBD>文字(テキスト)</KBD> キーボード入力の明示。

タグ解説

B

太字:

<B>〜</B>タグで挟んだ範囲の文字を強制的太字にします。
表示サンプル:↓
文章中の一部分を強制的太字にします。
スタイルシートで指定するなら、↓↓下記ように、記入します。

<SPAN STYLE="font-weight:bold">太字</SPAN>
            
            

STRONG

より強調の意味:

<STRONG>〜</STRONG>タグで挟んだ範囲の文字を
Webブラウザ任せで“<EM>より強調”します。(太字)
表示サンプル:↓
文章中の指定箇所が<EM>より強調を意味します。


I

斜体:

<I>〜</I>タグで挟んだ範囲の文字を強制的斜体にします。
表示サンプル:↓
文章中の指定箇所が強制的斜体にします。
スタイルシートで指定するなら、↓↓下記ように、記入します。

<SPAN STYLE="font-style :italic">斜体</SPAN>            
            

EM

強調:

<EM>〜</EM>タグで挟んだ範囲の文字を
Webブラウザ任せで“強調”します。(斜体)
表示サンプル:↓
文章中の指定箇所が強調を意味します。


BIG

通常より大きな文字:

既存文字から<BIG>〜</BIG>タグで挟んだ範囲の一段階文字を大きくします。
表示サンプル:↓
文章中の指定箇所が一回り大きくします

スタイルシートでの指定の場合
<span style="font-size:larger">親要素に対して一回り大きくします</span>

SMALL

通常より小さな文字:

既存文字から<SMALL>〜</SMALL>タグで挟んだ範囲の一段階文字文字を小さくします。
表示サンプル:↓
文章中の指定箇所が一回り小さくします

スタイルシートでの指定の場合
<span style="font-size:smaller">親要素に対して一回り小さくします</span>

Deprecated.(非推薦)廃止予定の“ S、U、STRIKE ”

  • S要素、「取り消し線」を入れる
  • STRIKE要素、「打ち消し線」を入れる
  • U要素、「下線」を入れる

Deprecated.(非推薦)廃止予定の“S / U / STRIKE”は、スタイルシートで、指定することが推奨されています。


BDO:書字方向を強制する要素

BDO の指定は、Unicode の書字方向アルゴリズムに対応したブラウザの書字方向アルゴリズムを上書きします。
ヘブライ語等を使用する場合に使用する要素です。文字実体の「&lrm;」書字方向を規定する制御文字と併用したときの動作は保証されません。

dir="値"の属性と ltr | rtl の方向値を与えて指定します。


 【←BACKNEXT→
Copyright (c) Producer by System KS. 2001 All rights reserved.