HTMLには、文字にさまざまな視覚効果を与えるための要素が用意されています。また、文字(文章)の物理的、または、論理的な意味を与えるためのそれぞれ要素もあり、その意味を把握して使用することが大切です。
どのような形になるかは、タグ練習ブラウザを使って実験してください。
見た目だけで変化させるタグ。(強制的に変形します。)
I.=斜体・イタイック、B.=太字・ボールド、TT.=等幅・タイプライター文字、S.=抹消・ストライク、 U.=下線・アンダー、SUP.=上付き文字、SUB.=下付文字、
BIG要素とSMALL要素で、それぞれ文字を既存文字から一段階だけ文字の大きさを変更します。この要素もスタイルシートにした方が良いと考えます。
例:BIG=<big>大きく</big>したり、SMALL=<small>小さく</small>したりします。
表示結果:BIG=大きくしたり、SMALL=小さくしたりします。
スタイルシートにする場合。
例:
LARGER=<span style="font-size:larger">大きく</span>したり
SMALLER=<span style="font-size:smaller">小さく</span>したりします。
表示結果:
LARGER=大きくしたり
SMALLER=小さくしたりします。
非推奨の「S / U / STRIKE の要素」を、スタイルシートに変える説明です。
<SPAN style="text-decoration:line-througt">抹消線</SPAN>
<SPAN style="text-decoration:underline">下線</SPAN>
<SPAN style="text-decoration:overline">上線</SPAN>
<SPAN style="text-decoration:blink">上の線</SPAN>
文章の物理的、または、論理的な意味のとらえ方は「お任せ」ですが、やはり文字を斜体や太字にするのであればスタイルシートを使い、強調はEMを、より強調はSTRONGを使うようにしましょう。
スタイルシートの指定法方はスタイルシートで文字を装飾するをご覧下さい。
文章が持つ意味に応じて使用するタグ。(webブラウザのお任せ文字)
引用文
if (wwwNameAc6=="Microsoft Internet Explorer")
等々。専門用語とか固有名詞で使う省略文字をマークアップするタグ(ABBR要素、ACRONYM要素)があります。
表示例:IEの方は「OS」に、NNの方は両方に、カーソルを合わせて見てください。ポップアップウィンドウが出現します。どちらを使用するか迷った場合ABBRを使用する方が良いでしょう。
太字にする<B>、斜体にする<I>などの要素は、その文字の見え方を直接指定するもので、「物理的指定」と呼ばれます。これは視覚的なWebブラウザで見たときの効果だけを指定するもので、その要素が文章内でどんな意味を持っているかは明確にされていませんし、非視覚的によるブラウザ「視覚障害者向けの音声ブラウザ」に対してどう処理すべきかは未だ規定していません。
また、HTMLにはEM(強調)、STRONG(より強い強調)、ABBR(略語)、CODE(コンピュータのコード)のように、文章内での意味を規定するための要素もあります。これらは各Webブラウザでどのように処理するかは別々で(太字か、斜体か、など)HTMLでは規定されていませんが、将来的に規定され非視覚的によるブラウザの有効手段になると考えます。
しかし、文章中での意味を明確にすることで、どのようなブラウザでも意味に合わせた適当な処理が将来的に期待できると言えます。例えば、一般的なWebブラウザではB要素もSTRONG要素も同じ太字で表現されますが、その意味は違うと云う事です。
HTMLは本来、文書の構造や意味を記述するもので、より本来の趣旨に沿ったHTML文書作りを目指すなら、<B>や<I>は使わずに、スタイルシートや論理的指定の要素を使ったほうが良い事になります。
HTMLの仕様にある論理的指定の要素は学術分野利用を主想定したもので、趣味的なホームページを作るためにHTMLタグだけで製作するのは適切とは思いませんし、現在私達が普通に使っている<B>や<I>要素に対しても、いずれ非推奨になりスタイルシートの指定になるのではないかと考えます。
論理的指定の一部ですが、一覧表にしてみましょう。
フレーズ要素 | 解説 |
---|---|
<EM>文字(テキスト)</EM> | 強調する。(文字は斜体になります。) |
<STRONG>文字(テキスト)</STRONG> | <EM>よりさらに強調する。(文字は太字になります。) |
<SUB>文字(テキスト)</SUB> | 下付文字。「H2O」 |
<SUP>文字(テキスト)</SUP> | 上付き文字。「m3」 |
<Q>文字(テキスト)</Q> |
文章内に含まれる、短い引用文。 |
<CITE>文字(テキスト)</CITE> | 参考文献の引用を明示。(文字は斜体になります。) |
<DFN>文字(テキスト)</DFN> | 専門的な用語を明示。(文字は斜体になります。) |
<ABBR>文字(テキスト)</ABBR> | 略語を明示。<ABBR>にTITLE=""の属性をつけ解説つきにします。 |
<ACRONYM>文字(テキスト)</ACRONYM> | 頭文字のみを使用した綴り読み略語を明示。 <ACRONYM>にTITLE=""の属性をつけ解説つきにします。判断できない場合はABBR要素が良いでしょう。 |
<INS>文字(テキスト)</INS> | もともとの文章に追加した文章を囲みます。 (文字の下に下線が付きます。) |
<DEL> |
もともとの文章に削除する文章を囲みます。 (文字に打ち消し線が付きます。) |
<CODE>文字(テキスト) </CODE> |
コンピュ−タのプログラムコードを明示。 |
<SAMP>文字(テキスト)</SAMP> | プログラム等の出力結果の明示。 |
<VAR>文字(テキスト)</VAR> | 変数、引数の明示。 |
<KBD>文字(テキスト)</KBD> | キーボード入力の明示。 |
タグ解説B太字: <B>〜</B>タグで挟んだ範囲の文字を強制的太字にします。 <SPAN STYLE="font-weight:bold">太字</SPAN> STRONGより強調の意味: <STRONG>〜</STRONG>タグで挟んだ範囲の文字を I斜体: <I>〜</I>タグで挟んだ範囲の文字を強制的斜体にします。 <SPAN STYLE="font-style :italic">斜体</SPAN> EM強調: <EM>〜</EM>タグで挟んだ範囲の文字を BIG通常より大きな文字: 既存文字から<BIG>〜</BIG>タグで挟んだ範囲の一段階文字を大きくします。 スタイルシートでの指定の場合 <span style="font-size:larger">親要素に対して一回り大きくします</span> SMALL通常より小さな文字: 既存文字から<SMALL>〜</SMALL>タグで挟んだ範囲の一段階文字文字を小さくします。 スタイルシートでの指定の場合 <span style="font-size:smaller">親要素に対して一回り小さくします</span> Deprecated.(非推薦)廃止予定の“ S、U、STRIKE ”
Deprecated.(非推薦)廃止予定の“S / U / STRIKE”は、スタイルシートで、指定することが推奨されています。 BDO:書字方向を強制する要素BDO の指定は、Unicode の書字方向アルゴリズムに対応したブラウザの書字方向アルゴリズムを上書きします。 dir="値"の属性と ltr | rtl の方向値を与えて指定します。 |